敬老の日のプレゼント
敬老の日が近づいてきましたね。
今年もご家族の方に何をプレゼントすればいいのか迷ってませんか？
前回は高齢者様向けの弾性ストッキングをオススメしましたが、
今年はいつまでもお元気で過ごされるように、口腔ケアグッズのプレゼントはいかがでしょうか？
口腔ケアの基本は「キレイにして保湿」です。
若い頃は唾液が減少することは少なく、赤ちゃんの時はダラダラとよだれが出るので、
よだれ掛け（今はスタイと言います）をしているお子様をよく見かけました。
この唾液は、1日1L～1.5Lも分泌されます。大きなペットボトル約1本分です。
ビックリしますよね？
唾液の働きは、以下のように9つの作用があります。
| 唾液の働き | 作 用 |
|---|---|
| ①食べかすをきれいに洗い流してくれる | 自浄作用 |
| ②お口の中の細菌の増殖を防ぐ | 抗菌作用 |
| ③粘膜を保護して刺激をうけにくくする | 粘膜保護 |
| ④酸性に傾いたお口の㏗を中和し、虫歯を防ぐ | 中和作用 |
| ⑤歯の表面を修復して、歯を強く健康な状態にする | 再石灰化 |
| ⑥味成分を溶かし、舌が味を感じやすいようにする | 味覚維持 |
| ⑦食べ物をまとめてのみこみやすくする | 飲み込み補助 |
| ⑧酵素アミラーゼがデンプンを分解し消化を助ける | 消化作用 |
| ⑨がん化を防ぐ | 発がん予防 |
唾液の働きは凄いですね・・・
この唾液が減少すると、口臭、歯周病、味覚障害、飲み込み障害、
感染症（風邪、インフルエンザ、誤嚥性肺炎）などの原因になってしまいます。
お口の健康を維持するためには、まずお口の清掃を行いキレイにし
保湿を行うことが大切です。
実は、口臭はマスクをしていても臭います・・・
最近は臭いに敏感になっているように思います。
それは、臭いが衣服やリネン類（布団類）、壁にも吸着されるからです。
臭いの元を取る。
これは、お口のケアをきちんとすることにより解決されます。
ケアされる側も気持ちがよくなり、お食事の量が増えたり、
会話がはずんだりして、家族等の関係性もよくなります。
一石三鳥にもなります。
皆様は、一日に何回ハミガキをされますか？
歯ブラシは夜寝る前にキッチリ行うと効果的です。
昼間お仕事でお忙しい方は1日2回でOKです。
歯間ブラシも使用し、磨き残しがないようにします。
お口の渇きを感じておられる方には口腔用の保湿ジェルがオススメです。
スプレータイプもあれば便利ですね。
在宅で介護されておられる方には、360度タイプの歯ブラシがオススメです。
誰が行っても磨き残しが少ない、汚れの吸着力に優れたブラシです。
舌のケアも可能です。
また、うがいができない方には口腔ケア用のウエットシートで
汚れを取り除くこともできます。
以上のようにお口の中がきれいになると唾液も増え、
お食事も少し食べやすくなります。
季節的に果物や美味しい食べ物が多い秋ですので、
是非お試しください！！
| 口腔ケアの流れ 口腔ケアは1日3回が基本です。以下の手順でケアを行ないましょう。 お口から食べれていない方（胃ろうの方）も口腔ケアが必要です。 |
| ①口の中を観察 |
| ②保湿ケア・・口の中が乾燥した状態でケアを始めると粘膜を傷つけてしまうのでケア前に保湿しましょう。 |
| ③お口磨き（粘膜ケア）・・食べかす・舌の汚れ・痰を取り除きます。 |
| ④歯みがき・・・口腔ケアの基本です。 |
| ⑤保湿ケア・・口の中が乾燥しやすい方は口腔ケアの仕上げに保湿しましょう。 |
| ⑥その他・・・ 入歯がある場合は入歯の清掃 |
| ⑦終了 |
| 歯みがきができる方は、姿勢の保持（上体を起こし、あごをひく）お口を閉じて歯みがきを行なう。 うがいは静かに手前に吐き出す。 ＊介助する方は後方から介助する。次のページに写真を挿入しています。 |
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