環境清掃用のクロスを使った清掃について
緊急事態宣言も解除され、自粛生活が終わり、6月から学校も始まり普段の生活時間に戻ろうとしています。
自粛生活中は、普段、掃除が行き届かないところまで、お手入れされていた方も多かったのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの感染予防のためには手洗いと同じくらい大切なことがございます。それは、身のまわり(環境)を清潔することなのです。
『消毒』と『清掃』の違いについて
環境中の病原微生物は、埃やタンパク質といった有機物による汚れに付着して生存しています。
清掃の基本は、この汚れを取り除くことであります。
清掃においては、「洗浄」(病原微生物を殺すのではなく物理的に除去すること)が最も重要となります。
「消毒」はあくまでも補足的な位置づけであり、日常的な消毒までは必要ないとされています。
清掃の手順と拭き取り範囲
清潔な場所から汚染した場所へ、上から下へ、奥から手前への清拭が基本となります。
清掃は同じ方向を行き来せず、一方向へ行うと効果的です。
また、一度拭いた面では拭かない。クロスを2折にし、両面を使ったら裏返ししてさらに2面で拭くので、最大4面分拭くことができます。
どのくらいの範囲を拭くことが出来るのでしょうか。
実際、当社製品『環境クロス(アルコールを含まない洗浄・除菌クロス)』の不織布サイズ 15㎝×30㎝で自社試験を行ってみました。
アルコールを含まない洗浄・除菌クロス(環境クロス) |
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環境クロスの不織布1枚で16,500cm2の面積を拭くことができ、
長机(180cm×45cm) 2個分、または畳1枚分(1.44㎡)以上を拭き取ることができます。
ただ、これだけでは範囲が広いのか狭いのか分かりませんよね?
ちなみに、アルコール含浸の除菌クロスの場合は以下のような結果となりました。
アルコール含浸の除菌クロス |
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不織布1枚で9,650cm2の面積となり、長机(180cm×45cm) 1.2個分。
さきほどのアルコールを含まない環境クロスと、比べると拭き取り範囲がかなり狭くなってしまいます。
実は、アルコール含浸クロスの場合、揮発性(蒸発のような意味と考えてください)が高い為、どうしても範囲が狭くなり、環境クロスは揮発性の高いアルコール成分が全く含まれていない為、より広範囲に拭き取ることができるのです。
医療現場では、看護師は清潔な療養環境を提供するために、毎日、ベッド周囲、オーバーテーブル、ドアノブ、床頭(しょうとう)台などを1回ずつ清掃します。
シーツ類は1週間ごとに交換します。汚れた時はもちろん交換します。
床や廊下、トイレ、お風呂等は清掃業者の方にお任せしますが、汚れたときは、看護補助者に頼んだりします。
退院時には、リネン類を取ってベッドやマットレスの清掃があります。
冒頭でのお伝えした通り、手指の衛生と同じくらい、身の周りを清潔にすることも大事だと考えられています。
ドラッグストアなどでは、アルコール含浸の除菌クロスが多いと思いますが、今回の新型コロナウイルスの感染予防で、
広範囲のお掃除を考えているご自宅は、アルコールではない除菌クロスもお使いいただけるのではないでしょうか。
アルコール含浸の除菌クロス |
アルコールを含まない洗浄・除菌クロス |
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