ハッピーホルモンについて
『ハッピーホルモン』という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
正式名はオキシトシン。現代注目されているホルモンなんですね。
このオキシトシンは、脳内の視床下部の神経分泌細胞で合成され、
下垂体後葉から分泌されています。
オキシトシンは、授乳・分娩の促進などの機能を助ける働きを持っており、
助産師にとっては身近なホルモンです。
授乳期に赤ちゃんの泣き声をお母さんが聞くと、
胸(乳房)がジーンと張ってくる感じをご経験されたことありませんか?
その時に分泌されているのが、オキシトシンというホルモンとなります。
また、分娩の時に陣痛が弱く、誘発をした経験がある方は『アトニン』という
注射薬を点滴を使用していますが、これがオキシトシンです。
ハグをしたり、タッチングすることにより、このホルモンが脳内から分泌され、
人を幸せな気持ちにさせてくれるとはびっくりしました。
現在、3つの密に注意し、ソーシャルディスタンスをとることから、
ハグの代わりにどうすればいいのでしょうか?
実際は、電話で声を聞くと同時に抱き枕を抱きしめることで、
このハッピーホルモンが分泌されるとNHK『ガッテン!(ためしてガッテン!)』という
番組で放映されていました。
また、このホルモンは抗ストレス作用を持っていると言われ、人間関係をよくする効果が
科学的、医学的にも根拠として示されています。
それは、親子・男女・友人・社会での仲間、付き合いをよくする調整能力とも言えます。
今まさしく私たちに必要なホルモンです。
スウェ―デンでは、子供の教育にも取り入れているようです。
手のひらでアイロンをかけるようなイメージで
とある看護大学の授業で行っている風景を目にしたのは、
床(三角座り)または椅子にゆったり座って、
(前に机があれば、クッションを置き椅子の背もたれを前にして座る)前の人の背中に
両手のひらをぴったり当て、1秒間に5㎝程度のゆっくりとした動きでさすっていきます。
手のひらでアイロンをかけるようなイメージです。
①背中の真ん中から弧を描くように
②肩、背中の一番外側のラインに沿ってなでる。
③腰の位置から首に向かってハートを描くようになでる
このような一連の動作(1日10分程度)を行うことで
背中をなでてもらう人もなでる人にも
ハッピーホルモンを感じてもらえるのではないでしょうか。
暖かい手のぬくもりを、皮膚を通して相手に伝える。
背中へのアプローチは対面よりも感染対策には効果的と思われます。
一度お試しください。