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在宅での口腔ケア - ハクゾウメディカル株式会社

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看護師・助産師「あっきょ」のコラム

在宅での口腔ケア

作成日:2021年03月22日(月)

新型コロナウイルスが蔓延する中、在宅で介護をされたり、通所介護をされているご家族は
たくさんおられると思います。

高齢者が尊厳を持って住み慣れた地域や、住まいで自立した生活を送り続けるための施策として、
団塊の世代が後期高齢者に突入する2025年に向け頑張ってきましたが、
現在は2040年を想定しています。人生100年が本当に目の前の現実となっております。

普段、お元気な方が以下のような状態になったとしたら・・・

・美味しいモノが食べられなくなった

・疲れやすく何をするのも面倒だ
・体重が以前よりも減ってきた

こんな傾向はフレイルかもしれません。

大事なことは、早めに気づいて、適切な取り組みを行うこと。
そうすれば、フレイルの進行を防ぎ健康に戻ることができます。

* フレイルは、要介護状態に至る前段階として位置づけられますが、
 身体的脆弱性のみならず精神・心理的脆弱性や社会的脆弱性などの多面的な問題を抱えやすく、
 自立障害や死亡を含む健康障害を招きやすいハイリスク状態を意味します。

  「フレイル診療ガイド2018年版」(日本老年医学会/国立長寿医療研究センター、2018)


では、どうすればいいのでしょうか?

美味しく食事を取り、自分の足で行きたい場所に行く。
出来るなら社会貢献ができればいいですね。

現在は外出自粛生活が長く続き、自宅の中での活動が中心になっている高齢者のご家庭は、
栄養状態も含め、お口の健康の定期的な健診が必要です。

80歳まで自分の歯が20本保持でき、食物をしっかり咀嚼し、
嚥下できることを目指しています。

3か月に1度、歯科検診を受けると歯垢の除去も行ってもらえ、
虫歯予防となり、お口の健康を
守ることができます。

また、高齢者はがん年齢でもあり、手術や化学療法、
放射線治療等を受ける場合も定期的に
歯のメンテナンスは大切です。

高齢者の口腔ケアについては、基本歯ブラシで磨き、うがいができる場合は行ってもらい、
歯間ブラシを使用し、舌苔(ぜったい)がある場合は舌ブラシを使用します。

歯茎がぐらぐらしている場合や口内炎がある場合は、
スポンジブラシを使用するといいです。

困った時は、歯科検診に行かれた時に歯科医や歯科衛生士さんに相談すると良いです。

必要な口腔ケア製品を紹介していただけます。
色々な製品がたくさんあるため、迷ってしまいますので、
オススメのものを一度使われてみるのもいいかと思います。

口腔ケアに用いるものとして、簡便で誰にでもできる、
短時間で汚れが落ちる口腔用スポンジは優れています。


 【口腔ケアスポンジ】爽快スポンジ
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主な特長 ・当社独自のスポンジ形状で汚れを取り除きやすくなっています。
・スポンジと軸は安全性を確認したものを使用しています。
・プラスチック軸タイプと紙軸タイプがあります。

プラスチック軸:耐水性があるため、水や液剤を浸して使用しやすくなっています。
        軸を噛む方、唾液の多い方に適しています。
紙     軸:操作性が良いため、固まった汚れのある方に適しています。
        海洋プラスチックごみ問題からプラスチックの削減に寄与します。


新型コロナウイルスの影響で現在の介護現場では、飛散防止のため、
歯ブラシやスポンジブラシだけでなく、
口腔ケアシートも利用するようになってきているようです。

3分程度話をするだけでも、くしゃみをした時の飛散レベルとなるようですので、
歯ブラシやスポンジブラシで、第3者がケアすることは、
飛沫を拡散することに繋がる行為となります。

在宅でケアする側としては、マスクを着用したりして、注意が必要となります。

お口の健康を維持することで、お食事を美味しくとることができ、
しいては、活動の範囲を広げることとなり、フレイルの予防となります。

そして、楽しく生活を送りたいですね。

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